“こうれん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
拘攣42.9%
孝廉28.6%
紅蓮14.3%
高廉7.1%
香匳7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
發したるは我手中の銃にして、黒く數石を染めたる血にまみれて我前に横れるは我友なり。われは喪心者の如く凝立して、拘攣こうれんせる五指の間にかたく拳銃をつかみたり。
舞陽ぶようの人、陳巌ちんがんという者が東呉とうご寓居ぐうきょしていた。唐の景龍けいりゅうの末年に、かれは孝廉こうれんにあげられて都へゆく途中、渭南いなんの道で一人の女に逢った。
紅蓮こうれん白蓮はくれんかぐわしきにかず
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ほかでもない、かの方術師にしてまた州奉行でもある妖官人高廉こうれんの妖術がまったくきかなくなってしまったことに起因している。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高廉こうれんあかくちをあいて笑った。黒紗こくしゃぼう黒絹くろぎぬ長袍ながぎ、チラとすそに見えるはかまだけが白いのみで、歯もまた黒く鉄漿かねで染めているのであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
基経は姫のひつぎに、香匳こうれん双鶴そうかくの鏡、塗扇ぬりおうぎ硯筥すずりばこ一式等をおさめ、さくらかさね御衣おんぞ、薄色のに、練色ねりいろあやうちぎを揃えて入れた。
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)