“黒絹”の読み方と例文
読み方割合
くろぎぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒絹(くろぎぬ)の上衣(うはぎ)は壁に掛けてあつた。泥の汚點(しみ)は綺麗に落されてゐる、濡れて出來た皺も延ばしてある、すつかりきちんとしてゐたのだ。
高廉(こうれん)は丹(あか)い口(くち)をあいて笑った。黒紗(こくしゃ)の帽(ぼう)、黒絹(くろぎぬ)の長袍(ながぎ)、チラと裾(すそ)に見える袴(はかま)だけが白いのみで、歯もまた黒く鉄漿(かね)で染めているのであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)