“黒紗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろしゃ40.0%
こくしゃ40.0%
くろしや20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下からその太腕を見あげると、なりは黒麻に茶柄ちゃづかの大小をさし、夏ではあるが、黒紗くろしゃの頭巾に半顔をつつんで、苦み走った浪人の伝法はだ
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高廉こうれんあかくちをあいて笑った。黒紗こくしゃぼう黒絹くろぎぬ長袍ながぎ、チラとすそに見えるはかまだけが白いのみで、歯もまた黒く鉄漿かねで染めているのであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西京さいきやう大坂おほさか芸妓げいこまゐつてりましたが、みな丸髷まるまげ黒縮緬くろちりめん羽織はおり一寸ちよつと黒紗くろしやれをひつけてりまして、様子やうす奥様然おくさまぜんとしたこしらへで
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)