“ぐれん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:グレン
語句割合
紅蓮100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、雲水の僧は、やおらかたえの囲炉裏いろりの上へ半身をかがめた。左手に右の衣袖を収めて、紅蓮ぐれんをふく火中深くその逞しい片腕を差し入れた。
閑山 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
幸ひ有明の行燈の灯がまだ消えず、そびらに迫る焔は、時々紅蓮ぐれんの舌を吐いて、咄嗟の間ながら、疊の目まで讀めさうです。
ところが敵は昇らなかったが、猛火がこの大仏殿に燃え移った。火の手は大仏殿を包んだとみるやどす黒い煙が噴き出し、やがて紅蓮ぐれんの焔をあげた。