彼は赫々たる未来ある有為の人物だったが、その後咽喉病に犯されたために夭死した。その男がリヴァプール駅で一切の手筈をやった。
臨時急行列車の紛失 (新字新仮名) / アーサー・コナン・ドイル(著)
その地方における彼の功績は赫々たるものがあり、その地方の衆人の意見も一致していたので、国王は再び彼を市長に任命した。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この国の人々は頭に何もかぶらず、殊に男は頭のてっぺんを剃って、赫々たる太陽の下に出ながら、日射病が無いというのは面白い事実である。
日本その日その日:03 日本その日その日 (新字新仮名) / エドワード・シルヴェスター・モース(著)
しかして農夫のこれを導く者また戦争の功労ありしものなりと。吾人はまた聞くマニオス・キネリオスなる人あり。武勲赫々威名四隣を圧するの豪傑なり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
沈黙:——神話 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日 (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
その他二十年間わが邦人の耳目に赫々たる土木築造のごとき、採鉱のごとき、あるいは農工商の改良のごとき、これみな明治政府の事業にあらざるはなし。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
そしてほとんど不可能のうちに絶対の勝利を占めたるその赫々たる初心者は、いったい何を意味したか? ほとんど息をもつかず、同じ一群の兵士より成る道具を手にして
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
この雑多の仕事の中では、もちろんその大部分は、赫々たる成功を収めているのであったが、しかしまたその二三のものでは、全く避けがたい、不可能な失敗に終ったものもあった。
自転車嬢の危難 (新字新仮名) / アーサー・コナン・ドイル(著)
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それから夕陽が赫々と赤耀館の西側の壁体に照り映えるころを迎えましたが、窓から街道を見下していても、鯨ヶ丘を指して帰って来る嫂の姿は発見されなかったのです。
暑さの句というものは赫々たる趣を捉えたのが多いが、これはまた一風変ったところに目をつけた。一日中照りつけられた石が、夜になってもほてりがさめきらずにいる。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
赫々たる功業もなく、帝王の家にも生れなかった、大工の子の生れた時から、西洋の歴史が始まるという、この単純な事実の解釈が、どうしても駒井の頭で消化しきれなくなったのです。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もし赫々たる哲眼を開ききたりてこれを徹照しきたらば、またその愚を笑わざるを得ず。なんとなれば、学者の妖怪にあらずとするもの、また一種の妖怪なればなり。
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)