“桓温”の読み方と例文
読み方割合
かんおん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれると、老翁は困ったような顔をしているので、桓温かんおんが、同時代から現在までの英傑や偉人の名をいろいろ持ち出して
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東晋とうしんの大司馬桓温かんおんは威勢赫々かくかくたるものであったが、その晩年に一人の比丘尼びくにが遠方からたずねて来た。
蜀が魏に亡ぼされ、後また、その魏を征して桓温かんおんが成都に入った時代のことである。その頃、まだ百余歳の高齢を保って、劉禅帝時代の世の中を知っていた一老翁があった。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)