“桓武”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんむ80.0%
くわんむ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゝに記す通りその本名は平定文(或は貞文)で、桓武かんむ天皇の孫の茂世もちよ王の孫に当り、右近中将従四位上平好風の男である。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
この物々しい群集は、桓武かんむの流れをくみ、南国の一角に千年の王者たりし一貴族の末裔、侯爵大伴宗久の精神鑑定のために突如として侵入したものであった。
紀元千四百五十四年(西暦七九四)、第五十代桓武くわんむ天皇は、山城やましろ葛野かどの宇太野うだのに都をさだめられた。これが平安京、現在の京都である。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
そも我こそは桓武くわんむ天皇の後胤こういんに鎮守府将軍良将よしまさが子、相馬の小次郎将門まさかどなれ、承平天慶のむかしのうらみ、利根の川水日夜に流れて滔〻たう/\汨〻ゐつ/\千古れども未だ一念のあとを洗はねば
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)