“ひなた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
日向83.0%
日南9.7%
陽2.4%
日陽1.4%
陽向1.1%
日和0.5%
日表0.5%
太陽光0.3%
日常0.3%
陽南0.3%
陽当0.3%
雛太0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼(かれ)が薦(こも)つくこを擔(かつ)いで歸(かへ)つて來(き)た時(とき)は日向(ひなた)の霜(しも)が少(すこ)し解(と)けて粘(ねば)ついて居(ゐ)た。お品(しな)は勘次(かんじ)が一寸(ちよつと)の間(ま)居(ゐ)なく成(な)つたので酷(ひど)く寂(さび)しかつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
春さきになると、まず壺すみれが日南(ひなた)に咲いた。それからクローバー、車前草(おおばこ)、藜(あかざ)などがほしいままに繁った。
吾亦紅 (新字新仮名) / 原民喜(著)
◎私も蔭になり陽(ひなた)になり色々龍馬の心配をしたのですからセメて自分の働た丈の事は皆さんに覚えて居て貰い度いのです。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂、楢崎竜、川田雪山(著)
とか何とか喚(わめ)き立てながら、口を割るようにして、日陽(ひなた)臭いなおし酒を含ませたので、福太郎は見る見る顔が破裂しそうになるくらい真赤になってしまった。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
お母さんは自転車を洗い終ると、店先きの陽向(ひなた)に干して、おじさんに茶を入れて出しました。
蛙 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
野の角(かど)に背を後ろに日和(ひなた)ぼっこをして、ブンブン糸繰(いとく)り車(ぐるま)をくっている猫背の婆さんもあった。名代(なだい)の角の饂飩屋(うどんや)には二三人客が腰をかけて、そばの大釜からは湯気が白く立っていた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
背を刺すような日表(ひなた)は、蔭となるとさすが秋の冷たさが跼(くぐま)っていた。喬はそこに腰を下した。
ある心の風景 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
北枕なぞを喰うた後で、外へ出て太陽光(ひなた)に当ると、眼が眩(も)うてフラフラと足が止まらぬ位シビレます。その気持の良(え)え事というものは……。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
其頃(そのころ)は着手(きて)の無いインパネスの最(もう)一倍(いちばい)袖(そで)の短(みじか)いのを被(き)て雑誌を持つて廻(まわ)る、私(わたし)は又(また)紫(むらさき)ヅボンと云(いは)れて、柳原(やなぎはら)仕入(しいれ)の染返(そめかへし)の紺(こん)ヘルだから、日常(ひなた)に出ると紫色(むらさきいろ)に見える奴(やつ)を穿(は)いて
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
昼間、藁部屋(わらべや)の陽南(ひなた)で猫(ねこ)といっしょに陽(ひ)にぬくとまりながら、鳴らしているときは、木之さんも年を喰ったと村人が見て通った。
最後の胡弓弾き (新字新仮名) / 新美南吉(著)
やっていればよかったんですよ。まるで、もぐらもちが陽当(ひなた)に出て行ったようなもんで、いい世間のもの笑いですよ。
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
『ちよいと、旦那、あなた○○さんでせう』と十六歳の半玉雛太(ひなた)に看破されてしまつた。
小熊秀雄全集-15:小説 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)