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陽向
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ひなた
ふりがな文庫
“
陽向
(
ひなた
)” の例文
いずれ親譲りがある筈だった財産というのも、近頃親の
年齢甲斐
(
としがい
)
もない道楽で、
陽向
(
ひなた
)
に出した氷のようにズンズン融けてゆくという話である。
雷
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
お母さんは自転車を洗い終ると、店先きの
陽向
(
ひなた
)
に干して、おじさんに茶を入れて出しました。
蛙
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
奥いっぱいにひろげられた裁ち板の前で歯入れやの神さんは、大柄で体に或る権威を湛えながら、対手をしている。爺さんが軒下に立って冬の
陽向
(
ひなた
)
で腰をのしているときの顔にも微かに油気がついた。
朝の風
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
より江もひしゃくを持ったままお母さんの
後
(
あと
)
へついて、表の
陽向
(
ひなた
)
へ出て
行
(
ゆ
)
きました。
蛙
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
渋谷の終点で降りると、隆山は
陽向
(
ひなた
)
に目をしょぼしょぼさせて
泣虫小僧
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
陽
常用漢字
小3
部首:⾩
12画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“陽”で始まる語句
陽
陽炎
陽気
陽光
陽氣
陽溜
陽脚
陽焦
陽火
陽射