“ひあた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
日當42.9%
日当21.4%
日向14.3%
陽当14.3%
日光7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日當ひあたりのわるうへに、とひから雨滴あまだればかりちるので、なつになると秋海棠しうかいだう一杯いつぱいえる。そのさかりなころあをかさなりつて、ほとんどとほみちがなくなるくらゐしげつてる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「さすがに日当ひあたりはあついですわい。」「これから何方どちらまでおかへりです。」法奥沢村はふおくさはむら名望家めいばうか
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
日向ひあたりのよい離れ座敷の丸窓の下で出逢ったのは、そのお袖と忠蔵とである。
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「そう言えば、ほんの半刻ばかり、脱いで二階の陽当ひあたりの良い欄干らんかんへ乾していましたよ。お勝手で水仕事をして、袖のところを少し濡らして、その乾く間だけ、黒っぽい縞の袷を着ていましたが」
老婆一人ひとり小婢こおんなと同宿人一人との気兼ねなさと、室が日光ひあたりがよくて気に入ったのと、食物たべもののまずい代りに比較的安価なのと、引越の面倒くさいこととのために
生あらば (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)