初中終しょっちゅう)” の例文
時々、こんなかしこまったもの言いもまじえる。兵部大輔は、自身のことばづかいにも、初中終しょっちゅう、気扱いをせねばならなかった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
外敵に苦しめらるる国民は嘘を言うという事だが、これには至理が存し、女子は初中終しょっちゅう男子なる内敵に苦しめられているから、ついには嘘が上手になる。
婦人問題解決の急務 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
此は、横佩家へも出入りし、大伴家へも初中終しょっちゅう来る古刀自ふるとじの、人のわるい内証話であった。其を聞いて後、家持自身も、何だか好奇心に似たものが、どうかすると頭をもたげて来て困った。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)