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平素
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へいそ
ふりがな文庫
“
平素
(
へいそ
)” の例文
その
象
(
ぞう
)
がまた、
平素
(
へいそ
)
はごく
荒
(
あら
)
っぽいのに、その時ばかりは、王子を
背
(
せ
)
にのせたまま、おとなしくのそりのそりと歩いているのではありませんか。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
畢竟
(
ひっきょう
)
これは
平素
(
へいそ
)
天然を楽しんでいるおかげであろう。実に天然こそ神である。天然が人生に及ぼす影響は、まことに
至大至重
(
しだいしちょう
)
であると言うべきだ。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
一
體
(
たい
)
中根
(
なかね
)
は
平素
(
へいそ
)
は
決
(
けつ
)
して
成績佳良
(
せいせきかりやう
)
の
方
(
はう
)
ではなかつた。
己
(
おれ
)
も
度度
(
たびたび
)
嚴
(
きび
)
しい
小言
(
こごと
)
を
云
(
い
)
つた。が、
人間
(
にんげん
)
の
眞面目
(
しんめんもく
)
は
危急
(
ききふ
)
の
際
(
さい
)
に
初
(
はじ
)
めて
分
(
わか
)
る。
己
(
おれ
)
は
中根
(
なかね
)
の
眞價
(
しんか
)
を
見誤
(
みあやま
)
つてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
いわんや
吾人
(
ごじん
)
は
平素
(
へいそ
)
交
(
まじ
)
わる人々について、
図
(
はか
)
らざる事を見、予期せざる事を聞くこと少なくない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
彼等
(
かれら
)
は
隣
(
となり
)
の
主人
(
しゆじん
)
に
對
(
たい
)
して
平素
(
へいそ
)
に
報
(
むく
)
いようとするよりも
將來
(
しやうらい
)
を
怖
(
おそ
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
彼等
(
かれら
)
は
皆
(
みな
)
齊
(
ひと
)
しく
靜
(
しづ
)
かに
落
(
おち
)
ついた
白晝
(
はくちう
)
の
庭
(
には
)
に
立
(
たつ
)
ことが
其
(
そ
)
の
家族
(
かぞく
)
の
目
(
め
)
に
觸
(
ふ
)
れ
易
(
やす
)
いことを
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
昨今雑誌屋の店頭に並べられるものを見れば誰しもこの感を深くするであろう。わたくしは数年前から飯を炊く時、その煮える間鍋の
傍
(
そば
)
に立って
平素
(
へいそ
)
読まない書物を読むことにしていた。
仮寐の夢
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
“平素”で始まる語句
平素着
平素点