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此寺
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こゝ
ふりがな文庫
“
此寺
(
こゝ
)” の例文
ですが、
閻魔樣
(
あちらさま
)
の
前
(
まへ
)
では、
氣
(
き
)
が
怯
(
ひ
)
けたものですから。——
實
(
じつ
)
は
此寺
(
こゝ
)
の
墓地
(
ぼち
)
に、
洲崎
(
すさき
)
の
女郎
(
やつ
)
が
埋
(
う
)
まつてるんです。へ、へ、へ。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私の
顔貌
(
かおかたち
)
が
斯
(
こ
)
んなに成ったものだから捨てゝ逃げるのだと思うから油断を致しませんで、
此寺
(
こゝ
)
に四五日居りまする
中
(
うち
)
に、因果のむくいは恐ろしいもので
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此寺
(
こゝ
)
の僧どもは
寒気
(
さむさ
)
に怯ぢて
所化寮
(
しよけれう
)
に炉をや囲みてあるらん、影だに終に見するもの無し。
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
連れて歸ることは
金輪際
(
こんりんざい
)
ならん。嫁にすることが出けなんだら、娘にして貰うて下され。またあんたの方から他へ片付けようと、このまゝ
此寺
(
こゝ
)
で婆にして了はうと、それはあんたの勝手ぢや。
ごりがん
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
尼「まア/\三四日
此寺
(
こゝ
)
に泊っておいでなさい、又心の変るものだから、互に喧嘩をしないで、私はお経をあげに往ってくるから、少し待っておいでなさい」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
御仏に仕ふる
此寺
(
こゝ
)
のものゝ、
灯燭
(
とうしよく
)
を続ぎまゐらせんとて来つるにやと打見るに、御堂の外は月の光り白〻として霜の置けるが如くに見ゆるが中を、寒さに堪へでや
頭
(
かしら
)
には何やらん
打被
(
うちかつ
)
ぎたれど
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
私を
此寺
(
こゝ
)
へ
押附
(
おっつ
)
け、お前はそんな事をいって逃げる心だろう
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
寺
常用漢字
小2
部首:⼨
6画
“此寺”で始まる語句
此寺内