“打被”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちかつ37.5%
うちかぶ37.5%
うちかず12.5%
うちかづ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忽忙そそくさ二重外套にじゆうまわし打被うちかつぎてづる後より、帽子を持ちておくれる妻はひそかに出先を問へるなり。彼は大いなる鼻をしわめて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
得三はぎょっとして、四辺あたりを見廻し、人形のかずきを取って、下枝にすっぽりと打被うちかぶせ、おのが所業をおおい隠して、白刃にたもとを打着せながら洋燈ランプの心を暗うする、さそくの気転これで可しと
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かれをやすくすかしよせて、これをもてかしら打被うちかずけ、力を出して押しふせ給え、手弱たよわくあらばおそらくは逃去らん」と云った。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)