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再
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ふたゝ
ふりがな文庫
“
再
(
ふたゝ
)” の例文
私
(
わたし
)
の長い
寫眞物語
(
しやしんものかた
)
りのペエジにも
悲喜
(
ひき
)
こも/″\の出來事が
繰
(
くり
)
返されたが、あの
刹那
(
せつな
)
にまさる
嬉
(
うれ
)
しさがもう
再
(
ふたゝ
)
びあらうとは
思
(
おも
)
へない。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
しばらくすると、
此
(
こ
)
の
毛蟲
(
けむし
)
が、
盡
(
こと/″\
)
く
眞白
(
まつしろ
)
な
蝶
(
てふ
)
になつて、
枝
(
えだ
)
にも、
葉
(
は
)
にも、
再
(
ふたゝ
)
び
花片
(
はなびら
)
を
散
(
ち
)
らして
舞
(
ま
)
つて
亂
(
みだ
)
るゝ。
幾千
(
いくせん
)
とも
數
(
かず
)
を
知
(
し
)
らない。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
再
(
ふたゝ
)
び
福鼠
(
ふくねずみ
)
に
腹
(
はら
)
を
立
(
た
)
たせまいと、
極
(
きは
)
めて
愼
(
つゝ
)
ましやかに、『
私
(
わたし
)
には
解
(
わか
)
りませんわ。
何所
(
どこ
)
から
皆
(
みん
)
な
糖蜜
(
たうみつ
)
を
汲
(
く
)
んで
來
(
き
)
たのでせう?』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
と
南
(
みなみ
)
の
亭主
(
ていしゆ
)
は一
旦
(
たん
)
橋渡
(
はしわた
)
しをすれば
後
(
あと
)
は
再
(
ふたゝ
)
びどうならうともそれは
又
(
また
)
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
だといふ
心
(
こゝろ
)
から
其處
(
そこ
)
は
加
(
い
)
い
加減
(
かげん
)
に
繕
(
つくろ
)
うて
遁
(
にげ
)
るやうに
歸
(
かへ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さしもに
中
(
なか
)
よし
成
(
なり
)
けれど
正太
(
しようた
)
とさへに
親
(
した
)
しまず、いつも
耻
(
はづ
)
かし
氣
(
げ
)
に
顏
(
かほ
)
のみ
赤
(
あか
)
めて
筆
(
ふで
)
やの
店
(
みせ
)
に
手踊
(
てをどり
)
の
活溌
(
かつぱつ
)
さは
再
(
ふたゝ
)
び
見
(
み
)
るに
難
(
かた
)
く
成
(
なり
)
ける
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
あれよ/\とみてゐると
水煙
(
みづけむり
)
は
急
(
きゆう
)
に
衰
(
おとろ
)
へ
裂
(
さ
)
け
口
(
くち
)
も
閉
(
と
)
ぢて
噴出
(
ふんしゆつ
)
一時
(
いちじ
)
に
止
(
と
)
まつてしまつたが、
僅
(
わづか
)
に
五六秒位
(
ごろくびようくらゐ
)
經過
(
けいか
)
した
後
(
のち
)
再
(
ふたゝ
)
び
噴
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
し
始
(
はじ
)
めた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
我
(
が
)
を
折
(
を
)
つて、それ
切
(
き
)
り
余
(
よ
)
は
引揚
(
ひきあ
)
げたが、
如何
(
どう
)
も
氣
(
き
)
に
成
(
な
)
つて
耐
(
た
)
えられぬので、
再
(
ふたゝ
)
び
談判
(
だんぱん
)
に
行
(
ゆ
)
かうと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
ると、
友人
(
いうじん
)
の
眉山子
(
びさんし
)
が
例
(
れい
)
の
自殺
(
じさつ
)
。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
○
婚姻
(
こんいん
)
は秋山十五ヶ村をかぎりとして他所にもとめず。
婦人
(
ふじん
)
他所にて男をもてば
親族
(
しんぞく
)
不通
(
ふつう
)
して
再
(
ふたゝ
)
び
面会
(
めんくわい
)
せざるを、むかしよりの
習
(
ならは
)
せとす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
そこから
上
(
うへ
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
落葉濶葉樹
(
らくようかつようじゆ
)
のかば
類
(
るい
)
とかはんのき
類
(
るい
)
とか、
美
(
うつく
)
しい
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
くしゃくなげ
等
(
など
)
の
小
(
ちひ
)
さく
低
(
ひく
)
い
植物
(
しよくぶつ
)
が
生育
(
せいいく
)
してゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
やう/\あきらかな
形
(
かたち
)
となつて
彼女
(
かのぢよ
)
に
萠
(
きざ
)
した
不安
(
ふあん
)
は、
厭
(
いや
)
でも
應
(
おう
)
でも
再
(
ふたゝ
)
び
彼女
(
かのぢよ
)
の
傷所
(
きずしよ
)
——それは
羞耻
(
しうち
)
や
侮辱
(
ぶじよく
)
や、
怒
(
いか
)
りや
呪
(
のろ
)
ひや
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
さても、
私
(
わたくし
)
が
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
案内
(
あんない
)
に
從
(
したが
)
つて、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
縱覽
(
じゆうらん
)
を
終
(
をは
)
つて
後
(
のち
)
、
再
(
ふたゝ
)
び
艇外
(
ていぐわい
)
に
出
(
い
)
でたのは、かれこれ
二時間
(
にじかん
)
程
(
ほど
)
後
(
あと
)
であつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
何
(
なん
)
として
其
(
その
)
誓約
(
ちかひ
)
が
再
(
ふたゝ
)
び
地上
(
ちじゃう
)
に
戻
(
もど
)
らうぞ、
其
(
その
)
夫
(
つま
)
が
地
(
ち
)
を
離
(
はな
)
れて
天
(
てん
)
から
取戻
(
とりもど
)
してたもらずば?……
慰
(
なぐさ
)
めてたも、
教
(
をし
)
へてたも。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
從
(
したがつ
)
て
此
(
この
)
獲得
(
くわくとく
)
した
金
(
かね
)
が
本年
(
ほんねん
)
の
輸入時期
(
ゆにふじき
)
に
至
(
いた
)
つて
拂出
(
はらひだ
)
して
減少
(
げんせう
)
しても、
下半期
(
しもはんき
)
の
輸出超過
(
ゆしゆつてうくわ
)
の
時期
(
じき
)
に
又
(
また
)
再
(
ふたゝ
)
び
之
(
これ
)
を
取返
(
とりかへ
)
すことが
出來
(
でき
)
れば、
非常
(
ひじやう
)
な
仕合
(
しあは
)
せである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
と
女性
(
じよせい
)
の
無邪氣
(
むじやき
)
なる
輕薄
(
けいはく
)
を
笑
(
わら
)
ひ、
更
(
さら
)
に
一旦
(
いつたん
)
與
(
あた
)
へたる
財貨
(
ざいか
)
を
少娘
(
こむすめ
)
の
筐中
(
きようちう
)
より
奪
(
うば
)
ひて
酒亭一塲
(
しゆていいちじやう
)
の
醉夢
(
すいむ
)
に
附
(
ふ
)
するの
條
(
じよう
)
を
説
(
と
)
かしめ
遂
(
つい
)
に
再
(
ふたゝ
)
び
免職
(
めんしよく
)
になりし
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひ
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
此
(
この
)
二三
年
(
ねん
)
の
月日
(
つきひ
)
で
漸
(
やうや
)
く
癒
(
なほ
)
り
掛
(
か
)
けた
創口
(
きずぐち
)
が、
急
(
きふ
)
に
疼
(
うづ
)
き
始
(
はじ
)
めた。
疼
(
うづ
)
くに
伴
(
つ
)
れて
熱
(
ほて
)
つて
來
(
き
)
た。
再
(
ふたゝ
)
び
創口
(
きずぐち
)
が
裂
(
さ
)
けて、
毒
(
どく
)
のある
風
(
かぜ
)
が
容赦
(
ようしや
)
なく
吹
(
ふ
)
き
込
(
こ
)
みさうになつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
後
(
のち
)
或
(
ある
)
書
(
しよ
)
に
感冐
(
かんばう
)
を
豫防
(
よばう
)
するに
冷水浴
(
れいすゐよく
)
の
非常
(
ひじやう
)
に
利益
(
りえき
)
ある
由
(
よし
)
を
見
(
み
)
、
再
(
ふたゝ
)
び
冷水浴
(
れいすゐよく
)
を
行
(
おこな
)
ひ、
春夏
(
しゆんか
)
の
候
(
こう
)
は
能
(
よ
)
く
繼續
(
けいぞく
)
するを
得
(
え
)
しも、
寒冷
(
かんれい
)
の
頃
(
ころ
)
となりては
何時
(
いつ
)
となく
怠
(
おこた
)
るに
至
(
いた
)
り
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
けれども勞働者の唄は
再
(
ふたゝ
)
び
聽
(
きこ
)
えなかツた。
只
(
たゞ
)
軋
(
きしめ
)
く
車輪
(
しやりん
)
と
鐵槌
(
てつつゐ
)
の響とがごツちやになツて
聞
(
きこ
)
えるばかりだ。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
相渡すべし是は水呑村百姓一件江戸表へ
差立
(
さしたて
)
再
(
ふたゝ
)
び吟味に相成事故此方より遣す書状
否
(
いな
)
は申さぬ筈なれども本人の
爪印
(
つめいん
)
相
濟
(
すみ
)
候などと
難澁
(
なんじふ
)
申
間敷
(
まじき
)
にも非ず其節は此儀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたし
)
は
再
(
ふたゝ
)
びS、H
氏
(
し
)
と
肩
(
かた
)
を
並
(
なら
)
べてゐた
時
(
とき
)
、これといふ
話題
(
わだい
)
もなかつたので、ふとI
子
(
こ
)
のことを
話
(
はな
)
した。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「どうせ
食
(
た
)
べられるなら、こんな
孝行者
(
かうこうもの
)
の
親
(
おや
)
の
口
(
くち
)
にはいるのは
幸福
(
しあはせ
)
といふもんだ」と、よろこんでその
觀念
(
くわんねん
)
の
目
(
め
)
をとぢました。そして二
度
(
ど
)
と
再
(
ふたゝ
)
びひらきませんでした。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
雲飛
(
うんぴ
)
の
子
(
こ
)
は
許可
(
ゆるし
)
を得て其
片々
(
へんぺん
)
を
一々
(
ひとつ/\
)
拾
(
ひろ
)
つて家に
持歸
(
もちかへ
)
り、
再
(
ふたゝ
)
び
亡父
(
なきちゝ
)
の
墓
(
はか
)
に
收
(
をさ
)
めたといふことである。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
暫
(
しば
)
らくして、
紀
(
こつな
)
が
再
(
ふたゝ
)
び
廣縁
(
ひろえん
)
に
現
(
あら
)
はれた
時
(
とき
)
は、
竪矢
(
たてや
)
の
字
(
じ
)
の
背後
(
うしろ
)
に、
醫師
(
いし
)
の
中田玄竹
(
なかだげんちく
)
を
伴
(
ともな
)
うてゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
コレハ/\よく作られたと
賞揚
(
しやうやう
)
一
番
(
ばん
)
、その
後
(
あと
)
で
新詩
(
しんし
)
を
一律
(
いちりつ
)
また
贈
(
おく
)
られては、
再
(
ふたゝ
)
び胸に山を
築
(
きづ
)
く、こゝは
大
(
おほき
)
に
考
(
かんが
)
へもの、
面
(
まのあた
)
り
捧
(
さゝ
)
げずに遠く
紙上
(
しじやう
)
で
吹聴
(
ふいちやう
)
せば、先生
髯
(
ひげ
)
を
握
(
にぎ
)
りながら
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
幾度
(
いくど
)
掛
(
か
)
けてもチヤンと、
存生中
(
ぞんしやうちゆう
)
に
物言
(
ものい
)
ふ
通
(
とほ
)
り、
音色
(
おんしよく
)
が
発
(
はつ
)
するのだから
其人
(
そのひと
)
が
再
(
ふたゝ
)
び
蘇生
(
よみかへつ
)
て
対話
(
たいわ
)
でもするやうな
心持
(
こゝろもち
)
になるのだから、
大
(
おほ
)
きに
是
(
これ
)
は
追善
(
つゐぜん
)
の
為
(
ため
)
に
宜
(
よ
)
からうと考へられまする。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この
體
(
からだ
)
をまげて
葬
(
はうむ
)
るのは
日本
(
につぽん
)
ばかりでなく、ヨーロッパでも
石器時代
(
せつきじだい
)
に
行
(
おこな
)
はれてをりますし、
今日
(
こんにち
)
の
野蠻人
(
やばんじん
)
の
中
(
なか
)
にもまたそれが
見出
(
みいだ
)
されますが、それは
多分
(
たぶん
)
死
(
し
)
んだ
者
(
もの
)
が
再
(
ふたゝ
)
び
生
(
い
)
き
返
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
て
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
しかし、もうそのときには、
妻
(
つま
)
の
身体
(
からだ
)
は
絶対
(
ぜつたい
)
に
動
(
うご
)
かすことが出来なかつた。さうして、
再
(
ふたゝ
)
び
夏
(
なつ
)
が
私達
(
わたしたち
)
の家にめぐつて来た。いちごは庭一
面
(
めん
)
に
新鮮
(
しんせん
)
な
色
(
いろ
)
を浮べ出した。
桜桃
(
あうたう
)
が
軒
(
のき
)
の
垣根
(
かきね
)
に
連
(
つ
)
らなつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
今
(
いま
)
は
漁人
(
ぎよじん
)
となつて
餘命
(
よめい
)
を
送
(
おく
)
るといへども、
何日
(
いつか
)
は
身
(
み
)
の
罪
(
つみ
)
を
償
(
あがな
)
うて
再
(
ふたゝ
)
び
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
道子
(
みちこ
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
近処
(
きんじよ
)
の
郵便局
(
いうびんきよく
)
へ
貯金
(
ちよきん
)
をし
初
(
はじ
)
めた。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
末路
(
まつろ
)
再
(
ふたゝ
)
び
讖
(
しん
)
を成せるは、
悲
(
かな
)
しむべきかな。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは一
方
(
ぱう
)
は
下
(
した
)
、一
方
(
ぱう
)
は
上
(
うへ
)
と一
枚
(
まい
)
毎
(
ごと
)
に
檢
(
しら
)
べてから、その
眞中
(
まんなか
)
へ
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ました、どうしたら
再
(
ふたゝ
)
び
出
(
で
)
られるだらうかと
怪
(
あや
)
しみながら。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「
俺
(
お
)
らおめえ、
手洟
(
てばな
)
はかまねえよ」といつたりがら/\と
騷
(
さわ
)
ぎながら、
笑
(
わら
)
ひ
私語
(
さゝや
)
きつゝ、
濡
(
ぬ
)
れた
手
(
て
)
を
前掛
(
まへかけ
)
で
拭
(
ふ
)
いて
再
(
ふたゝ
)
び
飯
(
めし
)
つぎを
抱
(
かゝ
)
へた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それと
同時
(
どうじ
)
に
地震波
(
ぢしんぱ
)
は
地球内部
(
ちきゆうないぶ
)
の
方向
(
ほうこう
)
にも
進行
(
しんこう
)
して
反對
(
はんたい
)
の
方面
(
ほうめん
)
に
現
(
あらは
)
れ、
場合
(
ばあひ
)
によつては
地球
(
ちきゆう
)
の
表面
(
ひようめん
)
で
反射
(
はんしや
)
して
再
(
ふたゝ
)
び
他
(
た
)
の
方面
(
ほうめん
)
に
向
(
むか
)
うのもある。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
父
(
ちゝ
)
は
夢
(
ゆめ
)
だ、と
云
(
い
)
つて
笑
(
わら
)
つた、……
祖母
(
そぼ
)
もともに
起
(
お
)
きて
出
(
い
)
で、
火鉢
(
ひばち
)
の
上
(
うへ
)
には、
再
(
ふたゝ
)
び
芳
(
かんば
)
しい
香
(
かをり
)
が
滿
(
み
)
つる、
餅網
(
もちあみ
)
がかゝつたのである。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と、お
互
(
たがひ
)
に
微醺
(
びくん
)
を
帶
(
お
)
びて
變
(
へん
)
に
彈
(
はづ
)
み
立
(
た
)
つた
氣分
(
きぶん
)
で
黄包車
(
ワンポイソオ
)
を
驅
(
か
)
り、
再
(
ふたゝ
)
び
四馬路
(
スマロ
)
の
大通
(
おほどほり
)
へ
出
(
で
)
たのはもう
夜
(
よる
)
の一
時
(
じ
)
過
(
す
)
ぎだつた。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
一片
(
いつぺん
)
のパンも
一塊
(
いつくわい
)
の
肉
(
にく
)
もなき
此
(
この
)
みじめな
艇中
(
ていちう
)
を
見廻
(
みまわ
)
して、
再
(
ふたゝ
)
び
私
(
わたくし
)
の
顏
(
かほ
)
を
眺
(
なが
)
めた
姿
(
すがた
)
は、
不憫
(
ふびん
)
とも
何
(
なん
)
とも
言
(
い
)
はれなかつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
爾後
(
じご
)
再
(
ふたゝ
)
び
公安
(
こうあん
)
を
亂
(
みだ
)
るに
於
(
おい
)
ては
汝等
(
なんぢら
)
が
命
(
いのち
)
は
無
(
な
)
いぞよ。
今日
(
こんにち
)
は
餘
(
よ
)
の
者共
(
ものども
)
は
皆
(
みな
)
立退
(
たちさ
)
れ、カピューレットは
予
(
よ
)
に
從
(
したが
)
ひ
參
(
まゐ
)
れ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
たゞ
常緑樹
(
じようりよくじゆ
)
のすぎやひのきの
木
(
き
)
だけが
黒
(
くろ
)
ずんだ
葉
(
は
)
をつけたまゝ
暖
(
あたゝ
)
かい
春
(
はる
)
の
日
(
ひ
)
が
再
(
ふたゝ
)
び
廻
(
まは
)
つてくるのを
待
(
ま
)
つてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
身をしゞめ
倒
(
さかしま
)
になりて穴に入り、いれおきたるものをくらひつくし、
出
(
いで
)
んとするに
尾
(
を
)
のすこしいづる
程
(
ほど
)
に作りまうけたる穴なれば、
再
(
ふたゝ
)
びいづる事
叶
(
かな
)
はず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
二人
(
ふたり
)
はそれで
默
(
だま
)
つた。たゞ
凝
(
じつ
)
と
外
(
そと
)
の
樣子
(
やうす
)
を
伺
(
うかゞ
)
つてゐた。けれども
世間
(
せけん
)
は
森
(
しん
)
と
靜
(
しづか
)
であつた。いつまで
耳
(
みゝ
)
を
峙
(
そばだ
)
てゝゐても、
再
(
ふたゝ
)
び
物
(
もの
)
の
落
(
お
)
ちて
來
(
く
)
る
氣色
(
けしき
)
はなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
戰爭
(
せんさう
)
が
濟
(
す
)
むと
其
(
そ
)
の
翌年
(
よくねん
)
から
再
(
ふたゝ
)
び
輸入超過
(
ゆにふてうくわ
)
に
變
(
へん
)
じ
經濟界
(
けいざいかい
)
の
状勢
(
じやうせい
)
は一
變
(
ぺん
)
したるに
拘
(
かゝは
)
らず
戰後
(
せんご
)
十
數年
(
すうねん
)
を
經
(
へ
)
た
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
ても
更
(
さら
)
に
改善
(
かいぜん
)
の
曙光
(
しよくくわう
)
を
認
(
みと
)
むることを
得
(
え
)
ざる
状態
(
じやうたい
)
にある。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
時
(
とき
)
にはまた、あの
恐
(
おそ
)
るべき
打撃
(
だげき
)
のために、
却
(
かへつ
)
て
獨立
(
どくりつ
)
の
意志
(
いし
)
が
鞏固
(
きようこ
)
になつたといふことのために、
彼女
(
かのぢよ
)
の
悔
(
くゐ
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
假面
(
かめん
)
をかぶつて
自
(
みづか
)
ら
安
(
やす
)
んじようと
試
(
こゝろ
)
みることもあつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
じ
思
(
おも
)
ひてなるべき
恋
(
こひ
)
かあらぬか
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
して
爪
(
つま
)
はじきされなん
恥
(
はづ
)
かしさには
再
(
ふたゝ
)
び
合
(
あは
)
す
顔
(
かほ
)
もあらじ
妹
(
いもと
)
と
思
(
おぼ
)
せばこそ
隔
(
へだ
)
てもなく
愛
(
あい
)
し
給
(
たま
)
ふなれ
終
(
つひ
)
のよるべと
定
(
さだ
)
めんにいかなる
人
(
ひと
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
SH
氏
(
し
)
はこのアンコールに
応
(
おう
)
じて、
再
(
ふたゝ
)
び
立
(
た
)
つて
行
(
い
)
つた。そして
前
(
まえ
)
よりも
安易
(
あんい
)
な
調子
(
てうし
)
で
謳
(
うた
)
つた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
出し予に内々
逢
(
あひ
)
たしとは何事ならんと
早速
(
さつそく
)
對面
(
たいめん
)
ありしに越前守申さるゝには
少々
(
せう/\
)
御密談
(
おんみつだん
)
申上度儀候へば御
人拂
(
ひとはら
)
ひ願ひたしとの事故
公用人
(
こうようにん
)
一人
殘
(
のこ
)
し餘は
皆
(
みな
)
退
(
しりぞ
)
けらる越前守は
再
(
ふたゝ
)
び公用人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『さうか、』と
言
(
い
)
つて
志村
(
しむら
)
は
其儘
(
そのまゝ
)
再
(
ふたゝ
)
び
腰
(
こし
)
を
下
(
お
)
ろし、もとの
姿勢
(
しせい
)
になつて
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
再
(
ふたゝ
)
び
曰
(
いは
)
く、その原因の如きはもとより心を置くにあらずと。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
箇
(
つ
)
の
髑髏
(
どくろ
)
を
與
(
あた
)
へ、いでや
出陣
(
しゆつぢん
)
と
立上
(
たちあが
)
れば、
毒龍
(
どくりよう
)
再
(
ふたゝ
)
び
策
(
さく
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
再
(
ふたゝ
)
び
余
(
よ
)
は
幼女
(
えうぢよ
)
を
背負
(
せお
)
ひて、
歸路
(
きろ
)
に
就
(
つ
)
いた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
再
(
ふたゝ
)
び
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
た。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
再
(
ふたゝ
)
び
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つて
云
(
い
)
ひ
續
(
つゞ
)
けました、『二十四
時間
(
じかん
)
だつたわ、
確
(
たし
)
か、ハテ、それとも、十二
時間
(
じかん
)
だつたかしら?
私
(
わたし
)
は——』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
再
常用漢字
小5
部首:⼌
6画
“再”を含む語句
再度
再三
再従兄弟
再昨日
再建
再来年
再生
再現
再縁
趙再思
再造
再法庵
再従兄
再発
再興
一再
再挙
再會
再来
再応
...