“差立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしたて50.0%
さした50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
當時は代人差立さしたてと云ふことが出來たので、伊織が七五郎の代人として石見守に附いて上京することになつた。
ぢいさんばあさん (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
相渡すべし是は水呑村百姓一件江戸表へ差立さしたてふたゝび吟味に相成事故此方より遣す書状いなは申さぬ筈なれども本人の爪印つめいんすみ候などと難澁なんじふ間敷まじきにも非ず其節は此儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
宿継ぎ差立さしたてについて、尾張藩から送られて来た駄賃金だちんがねが馬籠の宿だけでも金四十一両に上った。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
わざと、使者差立さしたてるまでもない。ぢやが、大納言の卿に、将軍家よりの御進物ごしんもつ。よつて、九州へ帰国の諸侯が、途次みちすがらの使者兼帯、其の武士さむらいが、都鳥の宰領さいりょうとして、罷出まかりいでて、東海道をのぼつて行く。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)