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『ぢいさんばあさん』
ふりがな文庫
『
ぢいさんばあさん
(
じいさんばあさん
)
』
文化六年の春が暮れて行く頃であつた。麻布龍土町の、今歩兵第三聯隊の兵營になつてゐる地所の南隣で、三河國奧殿の領主松平左七郎乘羨と云ふ大名の邸の中に、大工が這入つて小さい明家を修復してゐる。近所のものが誰の住まひになるのだと云つて聞けば、松平 …
著者
森鴎外
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新小説」1915(大正4)年9月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約12分(500文字/分)
朗読目安時間
約19分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
拵
(
こしらへ
)
翁媼
(
をうをん
)
仲間
(
ちゆうげん
)
士
(
さむらひ
)
酣
(
たけなは
)
提
(
ひつさ
)
顴骨
(
くわんこつ
)
團欒
(
まとゐ
)
氏養
(
うぢやす
)
手助
(
てだすけ
)
斂
(
をさ
)
揮
(
ふ
)
齊隆
(
なりたか
)
乘穩
(
のりやす
)
治之
(
はるゆき
)
明家
(
あきや
)
挿
(
さ
)
打粉
(
うちこ
)
往反
(
わうへん
)
廉
(
かど
)
差立
(
さしたて
)
宗睦
(
むねちか
)
儕輩
(
せいはい
)
乘羨
(
のりのぶ
)