“さしたて”の漢字の書き方と例文
語句割合
差立100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
當時は代人差立さしたてと云ふことが出來たので、伊織が七五郎の代人として石見守に附いて上京することになつた。
ぢいさんばあさん (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
相渡すべし是は水呑村百姓一件江戸表へ差立さしたてふたゝび吟味に相成事故此方より遣す書状いなは申さぬ筈なれども本人の爪印つめいんすみ候などと難澁なんじふ間敷まじきにも非ず其節は此儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
蒙り駿すんゑんの四ヶ國の巡見使じゆんけんしとして松平縫殿頭罷越まかりこせし處なり然ば其方共願ひの筋江戸表へ御差出に相成天下の御評定ひやうぢやうにも相成に付願書の趣き一通り御吟味ぎんみ有之により有難く存ずべしとの仰にけり扨是より一通り糺問たゞしの上藤八お節の兩人江戸表へ差立さしたてとなりたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
蒙り駿すんゑんのう四ヶ國巡見として罷越し駿州吉原宿とまりの節長門守殿御領分りやうぶん水呑村名主九助妻せつ并に駿州島田宿藤八と申者愁訴しうその趣き吟味に及び候所再應さいおう糺明きうめいの筋有之に付右の段江戸表御老中方へ縫殿頭より御屆けに及び右節藤八とも差立さしたて相成候間本人九助并に九郎兵衞夫婦下伊呂村々役人其外掛合かゝりあひの者一同勘定奉行兼郡奉行松本理左衞門始め掛り役人殘らず江戸表へ早々差出し三番町松平縫殿頭屋敷迄相送あひおくらるべく旨申入候やう縫殿頭申付候之に依て此段御たつしに及び候以上
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)