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再興
「伊那丸どの、お返し申す
品はこのなかにある。すなわち、それは
武田家のご
再興になくてかなわぬ
什宝、
御旗楯無の
名器でござりますぞ」
夫切絶て
此落語と
云ふものはなかつたのでございます。
夫より
降つて
天明四
年に
至り、
落語と
云ふものが
再興いたしました。
其方儀不正の
儀無之而已ならず
我が家の
衰頽を
再興せんことを年來心掛
貯はへたる金子を
惜む事なく叔母早へ
分與へたるは
仁なり義なり
憑司昌次郎と
交りを
絶身を退ひたるは智なり又梅を