“さいこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
再興26.1%
西光17.4%
最高13.0%
細香4.3%
崔浩4.3%
崔顥4.3%
彩光4.3%
採光4.3%
採虹4.3%
斉衡4.3%
細行4.3%
菜黄4.3%
西郊4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫切それきりたえ此落語このらくごふものはなかつたのでございます。それよりくだつて天明てんめいねんいたり、落語らくごふものが再興さいこういたしました。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
そして、過ぎ去った謀反むほんの企てを心のうちで後悔しはじめる。人間はいかなる場合でも、自分をうらまないで、他人を怨む。そして、陰謀の発頭人であった西光さいこうを怨む。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
なかなか重大じゅうだい事柄ことがらでございますから、みぎ次第しだい産土うぶすな神様かみさまから、それぞれうえ神様かみさまにおとどけがあり、やがて最高さいこう神様かみさまのお手許てもとまでもたっするとのことでございます。
婦人にして漢詩を作るということは、極めて珍しいことに属している。文鳳ぶんぽう細香さいこう采蘋さいひん紅蘭こうらん——等、数えきたってみると古来、日本の国では五本の指を折るほども無いらしい。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
覚束なくも平仄ひょうそくを合わせてみるだけの芸当だろうとタカをくくって見ると、なかなかどうして、頼山陽を悩ませた細香さいこう女史や星巌せいがん夫人、紅蘭こうらん女史あたりに比べて、優るとも劣るところはない
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
まずは赤馬様の毛色の兎がまれに出るを上瑞と尊んだのだろ、『類函』に〈『後魏書こうぎしょ』、兎あり後宮に入る、門官検問するに従って入るを得るなし、太祖崔浩さいこうをしてその咎徴きゅうちょうを推せしむ
いですか? 妙子を囲んでいるのは寂しい漢口ハンカオの風景ですよ。あのとう崔顥さいこうの詩に「晴川歴歴せいせんれきれき漢陽樹かんようじゅ 芳草萋萋ほうそうせいせい鸚鵡洲おうむしゅう
或恋愛小説 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
燦爛さんらんたる彩光さいこうは、炳乎へいことして昔から現象世界に実在している。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは昼間、採光さいこうをよくして、陳列品ちんれつひんをひき立たせるためである。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかれどもはなひらいて絢爛けんらんたり。昌黎しやうれいうるところ牡丹ぼたんもとむらさきいま白紅はくこうにしてふちおの/\みどりに、月界げつかい採虹さいこう玲瓏れいろうとしてかをる。はなびらごとに一聯いちれんあり。なるかないろ分明ぶんみやうにしてむらさきなり。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今度の地震と昔の斉衡さいこうの年間にあった地震で、東大寺の大仏様の頭を地に落したと云って騒いだ時のと比較して見ても、今度の地震から見ると、そんなのは物の数でもない小さいものなのであった。
現代語訳 方丈記 (新字新仮名) / 鴨長明(著)
文明の士人心匠しんしょう巧みにして、自家の便利のためには、時に文林儒流の磊落らいらくを学び、軽躁浮薄けいそうふはく、法外なる不品行を犯しながら、君子は細行さいこうを顧みずなど揚言して
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
例へばちょうといへば翩々へんぺんたる小羽虫しょううちゅうの飛び去り飛び来る一個の小景を現はすのみならず、春暖ようやく催し草木わずかに萌芽ほうがを放ち菜黄さいこう麦緑ばくりょくの間に三々五々士女の嬉遊きゆうするが如き光景をも聯想せしむるなり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
さて卦面けめんに現われたるは、かくの通り『風天小畜ふうてんしょうちく』とござる、卦辞かじには『密雲雨ふらず我れ西郊さいこうよりす』