“采蘋”の読み方と例文
読み方割合
さいひん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦人にして漢詩を作るということは、極めて珍しいことに属している。文鳳ぶんぽう細香さいこう采蘋さいひん紅蘭こうらん——等、数えきたってみると古来、日本の国では五本の指を折るほども無いらしい。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
玄機は共に修行する女道士中のやや文字ある一人と親しくなって、これと寝食を同じゅうし、これに心胸を披瀝ひれきした。この女は名を采蘋さいひんと云った。ある日玄機が采蘋に書いてった詩がある。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)