“采地”の読み方と例文
読み方割合
さいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
首尾しゅびよく、わしぬすみのはなれわざをやりとげて、飛行天行ひこうてんこうかいをほしいままに、たちまちきたのは家康いえやす采地さいち浜松の城下。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その邸宅は、ヴィレル修道院に第六の采地さいちを寄進したあのソムレル侯ユーゴーによって建てられたものだった。
實收三萬石の采地さいちである。利章は勿論もちろん、一成も内藏允も井上内記も、十太夫がいかに御用に立つとは云へ、節目のないものを家老にせられるのは好くあるまいと云つたが、忠之は聽かなかつた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)