“封地”の読み方と例文
読み方割合
ほうち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また御政治の方針からいっても、大藩の封地ほうちは、できる限り、けずり取るか、取潰とりつぶすか、せねばならぬ。その大きな後始末が残っている
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうやって裸体のまま引廻された八重垣姫は、その城下から封地ほうちの屋形に連れ戻されることになり、馬は姫を載せて本居の城あとの見えるところまで進んできた。
宮廷から封地ほうちをはじめとして太上だいじょう天皇と少しも変わりのない御待遇は受けておいでになるのであるが、正式の太上天皇として六条院は少しもおふるまいにならないのである。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)