“封蝋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふうろう93.3%
ふうらふ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、器用な手つきで、封蝋ふうろうを火のうえで軟かくすると、コルクの栓のうえを封じた。それで作業は終ったのであった。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
どうもわしも、めっきり弱くなったよ。くなった大旦那おおだんなさまは、みんなの病気を、いつも封蝋ふうろうで療治なすったものだ。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
赤い封蝋ふうらふ細工のほほの木の芽が、風に吹かれてピッカリピッカリと光り、林の中の雪にはあゐ色の木の影がいちめん網になって落ちて日光のあたる所には銀の百合ゆりが咲いたやうに見えました。
雪渡り (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)