トップ
>
采地
>
さいち
ふりがな文庫
“
采地
(
さいち
)” の例文
首尾
(
しゅび
)
よく、
鷲
(
わし
)
ぬすみのはなれ
業
(
わざ
)
をやりとげて、
飛行天行
(
ひこうてんこう
)
の
怪
(
かい
)
をほしいままに、たちまちきたのは
家康
(
いえやす
)
の
采地
(
さいち
)
浜松の城下。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その邸宅は、ヴィレル修道院に第六の
采地
(
さいち
)
を寄進したあのソムレル侯ユーゴーによって建てられたものだった。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
實收三萬石の
采地
(
さいち
)
である。利章は
勿論
(
もちろん
)
、一成も内藏允も井上内記も、十太夫がいかに御用に立つとは云へ、節目のないものを家老にせられるのは好くあるまいと云つたが、忠之は聽かなかつた。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
とりわけ当所は、以前から松永
弾正
(
だんじょう
)
殿の奉行する
采地
(
さいち
)
。町民も協力して侵略者に当り、たとえ尺地寸財たりとも、賊に利すような行為をしてはならない。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伊豆塚本に
采地
(
さいち
)
を授けらる。大阪陣の時、越後柏崎の城を守る。後尾張侯に仕へ、嫡子をして家を
襲
(
つ
)
がしむ。名古屋白壁町の大塩氏は其後なり。波右衛門の
末子
(
ばつし
)
大阪に入り、町奉行組与力となる。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
フランスの最も富裕な
采地
(
さいち
)
の領主であった彼は、スウィスにおいては食に代えるために古い馬を売り払った。ライヘナウにおいては、自ら数学の教授をし、一方妹のアデライドは
刺繍
(
ししゅう
)
をし裁縫をした。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「早く参って、新規御加増の
采地
(
さいち
)
は、どこの村か、どこを境とするか、よく
地方
(
じかた
)
のお指図を
承
(
うけたまわ
)
って、戴いたものは戴いたようにしておかねばいかんじゃないか」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
梁田
(
やなだ
)
弥二右衛門
政綱
(
まさつな
)
に、
沓掛城
(
くつかけじょう
)
三千貫の
采地
(
さいち
)
を与う——という
賞賜
(
しょうし
)
を筆頭に、服部小平太、毛利新助など、約百二十余名への賞賜を、信長は、口頭でいって、それを佐渡と修理に記録させた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、
慇懃
(
いんぎん
)
に、
禄
(
ろく
)
を送り、その
采地
(
さいち
)
へ、彼を
誘
(
いざな
)
って来たのであるが——鹿之介の本意なさは、いうまでもない。
悶々
(
もんもん
)
、この先の機会を、いつに待つべきか、心はそれに
囚
(
とら
)
われがちであったのである。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“采地”の意味
《名詞》
領地。知行する土地。
(出典:Wiktionary)
采
常用漢字
中学
部首:⾤
8画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“采”で始まる語句
采配
采女
采
采女正
采女町
采邑
采粒
采女柳
采録
采蘋