“御旗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みはた89.5%
おんはた10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「では残りおしいが、伊那丸いなまるどの、また会う機会もあるであろう。その宝物の御旗みはた、その楯無たてなしよろいが、かがやく日をお待ちするぞ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見れば背後の床ノ間に、日月を金銀で打ちつけたところの、錦の御旗みはたが一流れ尊厳そのもののごとく森然と、霊気を含んで立ててあるではないか。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「さような事のある場合は、殿のおことばを待つまでもなく、われら臣下が、四ツ目の御旗おんはたを陣前に押し立て、北条、梶原のともがらを一挙にらしめてくれますれば」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀頼公が御旗おんはた御馬印を、玉造口まで押出させ、寄手の勢力を割いて明石が軍を目的地に進ましめることを計った。真田の穴山小助、毛利の古林一平次等が、その緊急の使者に城中へ走った。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)