“みはた”の漢字の書き方と例文
語句割合
御旗100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人は大きな眼をみはりながら叫んだ、「……にしき御旗みはたが、……砲煙の向うに、やりや刀がきらきらと光っている向うの方に、あかい朱い、美しい錦の御旗が見える」
春いくたび (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
さるを骨肉こつにくの愛をわすれ給ひ、八五あまさへ八六一院崩御かみがくれ給ひて、八七もがりの宮に肌膚みはだへもいまだえさせたまはぬに、御旗みはたなびかせ弓末ゆずゑふり立て宝祚みくらゐをあらそひ給ふは
というにしき御旗みはたが、握りしめていた手からすっぽりと引っこ抜かれ、がっちり両手で握っていたものの正体がじつは透明な空白だったことに否応いやおうなく気づかされたぼくは
煙突 (新字新仮名) / 山川方夫(著)