“御旗本”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんはたもと66.7%
おはたもと33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるところ寛永一四年島原征伐の事有之これあり候。某をば妙解院殿御弟君中務少輔殿立孝公なかつかさしょうゆうどのたつたかこう御旗本おんはたもとに加えられ御幟おんのぼりを御預けなされ候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
住吉すみよし町忠八店吉兵衞申上奉つり候私しむすめしまと申者三年以前より御旗本おんはたもと嘉川主税之助樣御屋敷へ腰元こしもと奉公に差出さしいだおき候處當人へ用事之あり昨年冬中より度々たび/\御屋敷へ罷出候へ共なに御取込おんとりこみの儀御座候由にて一向に御逢おんあはくださらず何共合點がてんゆかざる事と存じ居候中世間の風説ふうせつあしき儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
守りしかも天然の大力ありと雖も是を平常つねに顯さず仁義を專らになし強きをくぢき弱きを助け金銀ををしまず人の難儀なんぎを救ふ此故に大岡殿の吹擧すゐきよに預りて將軍家の御旗本おはたもととなり領地五百石を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だつするは難き事ならんか茲に當時嘉川平助高吉と云る御旗本おはたもとあり先祖は輕き御家人なれども柳澤出羽守殿大老職の頃同家へ謟諛へつらひ段々と立身なし有難くも五代將軍綱吉公の御治世ごぢせいの時つひに御旗本の列に入り高二千五百石まで加増ありて相應の役柄を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)