御旗本おんはたもと)” の例文
しかるところ寛永一四年島原征伐の事有之これあり候。某をば妙解院殿御弟君中務少輔殿立孝公なかつかさしょうゆうどのたつたかこう御旗本おんはたもとに加えられ御幟おんのぼりを御預けなされ候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
住吉すみよし町忠八店吉兵衞申上奉つり候私しむすめしまと申者三年以前より御旗本おんはたもと嘉川主税之助樣御屋敷へ腰元こしもと奉公に差出さしいだおき候處當人へ用事之あり昨年冬中より度々たび/\御屋敷へ罷出候へ共なに御取込おんとりこみの儀御座候由にて一向に御逢おんあはくださらず何共合點がてんゆかざる事と存じ居候中世間の風説ふうせつあしき儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)