“斥候”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せっこう66.0%
ものみ25.5%
せきこう4.3%
いぬ2.1%
せつこう2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
既に自分の職務さえ、辛うじて務めたほどのものが、何の余裕があって、敵情を探るなんて、探偵や、斥候せっこうの職分が兼ねられます。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
荷田かだ重吉がいう。村本と荷田は連れ立って、その煙の方へ行ってみます。あとの九人は、木の根と岩角いわかどとに腰をかけて、その斥候ものみを待っています。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかるにかねてより斥候せきこうの用にてむためならきたる犬の此時このときをりよくきたりければ、かれを真先に立たしめて予は大胆だいたんにも藪にれり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
博徒三 宵でもあることかもう夜明け近いぞ、胡散うさん臭い爺め。——八丁方の斥候いぬだろう。
沓掛時次郎 三幕十場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
たゞこゝひとつの研究けんきゆう手懸てがかりが出來できたといふのは、地球ちきゆう表面ひようめんちかくからはふつた斥候せつこう
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)