また)” の例文
仙梅日記せんばいにっき』には駿州うめしませんまたの旅行において、一人の案内者が山中さんに話した。雪の後に山男の足跡を見ることがある。二尺ほどの大足である。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
其日は三ツまたといふえきに宿り、次日暁をおかして此山の神職にいたり、おの/\はらひをなし案内者をやとふ。
そこで大勢の神が求めて追つて來て、矢をつがえて乞う時に、木のまたからぬけて逃げて行きました。
羽毛のような雪を浮かべてかさを増した三またの瀬へ、田安殿の邸の前からざんぶとばかり、水煙りも白く身を投げた荷方の仙太郎は、岸に立って喚いた彦兵衛の御用の声に
泊まったのは、また小舎こやである。
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
其日は三ツまたといふえきに宿り、次日暁をおかして此山の神職にいたり、おの/\はらひをなし案内者をやとふ。
数の観念がこれに加わっても一ノ沢・二ノまたというような名で済ましておくのである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
かのヤガミひめは前の約束通りに婚姻なさいました。そのヤガミ姫をれておいでになりましたけれども、おきさきのスセリ姫を恐れて生んだ子を木のまたにさし挾んでお歸りになりました。
ここに八十神ぎ追ひいたりて、矢刺して乞ふ時に、木のまたよりき逃れてにき。
かれその八上比賣は先のちぎりのごとみとあたはしつ二〇。かれその八上比賣は、て來ましつれども、その嫡妻むかひめ須世理毘賣をかしこみて、その生める子をば、木のまたに刺し挾みて返りましき。