また)” の例文
汝かの犢をねぶって毒を取り去るか、それがいやならこの火に投身せよと言うと蛇答えて、彼この毒を吐いた上はまたこれを収めず
韓舎人子蒼、取りて一聯として云ふ、推愁不また相覓、与老無期稍と。古句に比して蓋し益〻たくみなり。(老学庵筆記、巻八)
尺蠖せきくわくは伸びて而もまたかゞみ、車輪は仰いで而も亦る、射る弓の力窮まり尽くれば、飛ぶ矢の勢変りかはりて、空向ける鏃も地に立つに至らんとす、此故に欲界の六天
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「一鉢千家のいひ、孤身幾度の秋、くうならず又しきならず、無楽また無憂、日は暖かなり堤頭の草、風は涼し橋下の流、人しこの六を問はば、明月水中に浮ぶ」と吟じおわってから
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
醒睡両非還両是 醒睡せいすいふたつながら非 また両つながら
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
またかえってくる情愛
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
森春濤が挽詩ばんし二首の一に「百年天未喪斯文。強自慰君還哭君。二子有才如軾轍。一時刮目待機雲。若将鉛槧纘先緒。応為彝倫遺大勲。惆悵吟魂招不返。幽蘭隔岸水沄沄。」〔百年天未ダ斯ノ文ヲほろぼサズ/強ヒテ自ラ君ヲ慰メまた君ヲ哭ス/二子才有ルコト軾轍ノ如シ/一時刮目シテ機雲ヲ待ツ/シ鉛槧ヲもっテ先緒ヲ
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
此器 堅くまた実なり、こうす まさに知る可きなるべし。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
再拝して またこくす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)