“還元”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんげん60.0%
かえ20.0%
くわんげん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが、戦場というような場所であって、人間が、獣性に還元かんげんし、耳に眼にするものが、すべて修羅しゅらの音響の中に於ての事ならば、それはまだ云うに足らない。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仮令たとい、晴天はなくとも、風静かにして雨しげき国は何処かにないであろうか。若しあれば、その国に移り住んで、僕は再び前世の蛙か田螺に還元かえる憧憬と勇気とを持ち合せている。
雨の日 (新字新仮名) / 辰野隆(著)
しか樹木じゆもく吸收きふしうして物質ぶつしつの一つちおよ空氣くうき還元くわんげんせしめようとしてすべてのこずゑからうばつて、いたところ空濶くうくわつかつ簡單かんたんにすることをこのふゆには、くぬぎ枯葉かれは錯雜さくざつし、溷濁こんだくしてえねばならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)