“かんげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
諫言56.6%
管絃14.2%
換言6.6%
甘言6.6%
諌言3.8%
韓玄2.8%
還元2.8%
乾元0.9%
姦言0.9%
寛厳0.9%
桓元0.9%
桓玄0.9%
管弦0.9%
緩絃0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「われらが主君成瀬隼人正、西丸様お企てを一大事と観じ、再三ご諫言かんげん申し上げたれど聞かれず、やむを得ず拙者に旨を含め……」
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
青い毛氈もうせんの上に左のとばりの影から現われたものはほこをもっていた。これも管絃かんげんを奏する人と同じく錦の袖無そでなしを着ていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
換言かんげんすれば、蠅はわれわれの五体をワクチン製造所せいぞうしょとして奉職ほうしょくする技師ぎし技手ぎしゅ亜類あるいであるかもしれないのである。
蛆の効用 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
やくざ男の甘言かんげんに迷わされて、身をあやまつようなことがあれば、生涯浮ぶ瀬のないきびしい制裁を受けることになってもいるし、娘たち自身も、その制裁を怖るるよりは
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「君子のあやまちは天下万民これを見る。よくぞ紋めの膝で諌言かんげんいたしてくれた。綱吉、礼をいうぞ」
しかも、なお勝負のつく色も見えなかったが、城の上からそれを眺めていた太守韓玄かんげんは秘蔵の一臣を、ここで討たれては味方の大事と心配し出して
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは帝都暗黒界のキーを握る名探偵帆村荘六として完全に還元かんげんしていた。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
乾元かんげん二年に大赦があった。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
姦言かんげんかざり、近事きんじり、時勢を窺伺きしし、便べんはしげきに投じ、冨貴ふうきを以て、志とす。これ利禄りろくう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
文部省の審査官を責むるものもあり、その責めやうにもいくらか程度の寛厳かんげんがあるやうであるが、余の考へにては世間一般の人が責める所の方面、即ち著者の粗漏そろうとか、審査の粗漏とかいふ事でなく
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
支那にも『類函』二二八に、竜を盾に画く、〈また桓元かんげん竜頭に角を置く、あるいは曰くこれ亢竜こうりゅう角というものなり〉。
尼僧の教えを奉じた桓温は幸いに身を全うしたが、その子の桓玄かんげんは謀叛を企てて、彼女の予言通りに亡ぼされた。
これをおきになった、おうさまは、ふかうれいにしずまれました。いつしかかがりえて、管弦かんげんんでしまったのでございます。
北海の白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
撃柝げきたく一声、囃子はやしは鳴りをしずむるとき、口上はかれがいわゆる不弁舌なる弁をふるいて前口上をわれば、たちまち起こる緩絃かんげん朗笛のせつみて、静々歩み出でたるは、当座の太夫元滝の白糸
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)