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甘言
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かんげん
ふりがな文庫
“
甘言
(
かんげん
)” の例文
(いちど敵対を示した以上、うかと
甘言
(
かんげん
)
に乗って、安土の召しに応じなどしたら、その場で
刺殺
(
しさつ
)
されるか投獄ときまっている)
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やくざ男の
甘言
(
かんげん
)
に迷わされて、身を
過
(
あやま
)
つようなことがあれば、生涯浮ぶ瀬のない
厳
(
きび
)
しい制裁を受けることになってもいるし、娘たち自身も、その制裁を怖るるよりは
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
(あの杉次郎という若侍は、どうやら奥様を
甘言
(
かんげん
)
でまるめて、お金や
物品
(
もの
)
を持ち出すらしい)
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
土地の
醇朴
(
じゅんぼく
)
な陶工たちが金銭で恩を売る買手の
甘言
(
かんげん
)
に、迷わされては気の毒の至りではないか。小石原は今こそ、その歴史の曲り角に立っているのを自覚しているであろうか。
小鹿田窯への懸念
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
丈五郎の
甘言
(
かんげん
)
にのせられたのである。この物語の初めに、初代が荒れ果てた海岸で、赤ちゃんをお守りしていたと語ったのは、この間の出来事で、赤ちゃんというのは次女緑であった。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
探偵小説家海野十三氏によって書かれた芝公園事件への
見透
(
みとお
)
しであるが、裸体女の殺害犯人は二十日検挙された——品川駅で知り合った被害者を就職を世話すると
甘言
(
かんげん
)
をもって芝公園に誘い出し
探偵会話 下駄を探せ:――芝公園 女の殺人事件――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
呂宋兵衛は、ここぞ出世の
緒口
(
いとぐち
)
と、あらんかぎりの
巧舌
(
こうぜつ
)
と
甘言
(
かんげん
)
で、お
目見得
(
めみえ
)
した。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
甘言
(
かんげん
)
の
餌
(
え
)
をにおわせながら、
陣刀
(
じんとう
)
をふりかぶった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“甘言”の意味
《名詞》
甘言(かんげん)
相手に気に入られるような甘い言葉。
(出典:Wiktionary)
甘
常用漢字
中学
部首:⽢
5画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“甘”で始まる語句
甘
甘味
甘藷
甘美
甘藍
甘酒
甘酸
甘露
甘煮
甘寧