“溷濁”の読み方と例文
読み方割合
こんだく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陰鬱いんうつな事件です、人心が溷濁こんだくし、血で『一掃する』という文句が到るところに引用され、全生活が安逸コムフォートを旨とする現代のでき事です。
何が故に、此の溷濁こんだくなる社会を憤り、此の紛擾ふんぜうたる小人島騒動に激し、以て痛切なる声を思想界の一方に放つことを得ざるか。
兆民居士安くにかある (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
あかるいひかり滿ちた田圃たんぼ惑亂わくらん溷濁こんだくしたこゝろいだいてさびしく歩數あゆみんでかれは、玻璃器はりきみづかざして發見はつけんした一てん塵芥ごみであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)