“尺蠖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃくとりむし50.0%
せきくわく20.0%
しゃくとり10.0%
しゃっかく10.0%
せっかく10.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瓜蠅、つゆ虫、ばった、足長蜘蛛、蚋、蚊とんぼ、尺蠖しゃくとりむし金亀子たまむし、羽蟻、蟷螂かままり、それ等の虫がそれぞれ枝と葉の宮殿のなかに休んでいる。
螽蟖の記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
リノリウム張りの床の上に足のひらを当てて、尺蠖しゃくとりむしのように一本立ちをしていた。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
広い芭蕉の葉の上を、小さな尺蠖しゃくとりむしが歩きつつある。作者はこの事実に興味を覚えたので、外に何も隠れた意味はない。芭蕉葉の寸法を測るのだなどと解するのは、この句にあっては曲解である。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
尺蠖せきくわくは伸びて而もまたかゞみ、車輪は仰いで而も亦る、射る弓の力窮まり尽くれば、飛ぶ矢の勢変りかはりて、空向ける鏃も地に立つに至らんとす、此故に欲界の六天
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
此の意味で云へば、将門のいきほひ浩大かうだいで、独力之を支ふることが出来無かつたから、下野掾の身ではあるが、尺蠖せきくわくの一時を屈して、差当つての難を免れ、後の便宜にもとの意で将門のもとふたといふのであるから、とがむべきでは無い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
虫類で、彼の嫌いなものは、蛇、蟷螂かまきり蠑螈いもり蛞蝓なめくじ尺蠖しゃくとり
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
——三年経ちました——。尺蠖しゃっかくちぢむは伸びんがため。いまようやく軍もととのいましたゆえ、六度征旗をすすめて中原へ出ようと思います。ただしんりょうもはや知命の年齢ですから、戦陣の不常どんなことがあろうとも知れません。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
特に、近頃は家臣たちにも何かにつけて、忍耐ということを説いた。尺蠖せっかくの縮むは伸びんがためという意味をさとらせようとつとめていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)