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尺蠖
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しゃくとりむし
ふりがな文庫
“
尺蠖
(
しゃくとりむし
)” の例文
瓜蠅、つゆ虫、ばった、足長蜘蛛、蚋、蚊とんぼ、
尺蠖
(
しゃくとりむし
)
、
金亀子
(
たまむし
)
、羽蟻、
蟷螂
(
かままり
)
、それ等の虫がそれぞれ枝と葉の宮殿のなかに休んでいる。
螽蟖の記
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
尺蠖
(
しゃくとりむし
)
黄を食えばその身黄に
蒼
(
あおき
)
を食えばその身蒼しとあれば、動物の色の因をその食物に帰したのは東西一轍と見える。
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
尺蠖
(
しゃくとりむし
)
みたいな伸縮をしなくても、最初グッと一杯に引いて鐘を一方に傾けておき、その位置が戻らぬように腕だけを使って登ることが出来るだろうからね。
聖アレキセイ寺院の惨劇
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
……それはタッタ今、寝台から
辷
(
すべ
)
り降りたまんまジッとしていたものらしい。リノリウム張りの床の上に足の
平
(
ひら
)
を当てて、
尺蠖
(
しゃくとりむし
)
のように一本立ちをしていた。
一足お先に
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
広い芭蕉の葉の上を、小さな
尺蠖
(
しゃくとりむし
)
が歩きつつある。作者はこの事実に興味を覚えたので、外に何も隠れた意味はない。芭蕉葉の寸法を測るのだなどと解するのは、この句にあっては曲解である。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
尺
常用漢字
小6
部首:⼫
4画
蠖
漢検1級
部首:⾍
19画
“尺蠖”で始まる語句
尺蠖虫
尺蠖歩
尺蠖之屈