“擯斥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひんせき96.2%
けな1.9%
しりぞ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかりといえども、本校の恩人大隈公は余を許してその末に加わらしめ、校長・議員・幹事・講師諸君もまたはなはだ余を擯斥ひんせきせざるものの如し。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
偉い人は之を動物的の愛だとか言って擯斥けなされるけれど、平凡な私の身に取っては是程有難い事はない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一概に平凡と擯斥しりぞけた信州の風景は、『山気』を通してかへつて深く面白く眺められるやうになつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)