したがって世間の圧迫と擯斥とは次第に彼らの上に加わる。その結果彼らはますます貧乏して、いよいよ不潔にもなったでありましょう。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
ユダヤの会堂やマホメットの教堂やインドの寺院や黒人の聖堂などのうちにも、擯斥すべき醜悪なる一面と賛嘆すべき荘厳なる一面とが存する。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
幕末維新懐古談:02 私の子供の時のはなし (新字新仮名) / 高村光雲(著)
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
社会的にこれを極力擯斥し、政治上においては再び起つ能わざる如き致命的打撃を与うべしという意味である。良心に忠実にして節操を重んずることは政治家の生命である。
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず (新字新仮名) / 吉野作造(著)
そして又一方には、縦令愛する男女でも、家族を形造るべき財産がないために、結婚の形式を取らずに結婚すれば、その子は私生児として生涯隣保の擯斥を受けねばならぬ。
十二支考:09 犬に関する伝説 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「じゃ君は、世間が私通や不品行を擯斥するのを偏見だというのか?」
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
冬子はそれから、妾という生活の本当のどん底は頼りない寂しいものであること、今でもいつ捨てられはしまいかという不安の絶えないこと、社会的に常にある迫害と擯斥が絶えないことを話した。
地ぐちシヤレを喜ぶいはゆる狂歌と、地ぐちシヤレを擯斥するわれらの作と、立脚地を異にする事を忘れたまふな。それを承知の上でなら、何とでも名づけ給はるべし。
所属の村落都邑からは、厄介な寄生虫であるかの如く擯斥せられます。それでも彼らは相変らず辛抱して、どこまでも身を屈して、活きるだけは活きて行かねばなりません。
融和問題に関する歴史的考察 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)