“獄裡”の読み方と例文
読み方割合
ごくり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの艶姿と賢さと、わけてその情熱とは、獄裡ごくりの夢にも夜々恋々よよれんれんと消し難いものがおありなのにちがいない……と、道誉にはよくわかる。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
書物位はどうでもいいというたところが一番肝腎かんじんな事はチベットの獄裡ごくりに在る友人を救う事であるが、それが救えないではつまらぬじゃないか。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
マニョンはまたそれを、サルペートリエールにいるバベの情婦に渡した。ビスケット一つは、獄裡ごくりの暗黒な象徴主義では、「とうていだめ」という意味である。