“獄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとや46.7%
ごく46.7%
ごくや3.3%
だけ3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我等永遠とこしへのりを犯せるにあらず、そはこの者は生く、またミノス我をつながず、我は汝のマルチアの貞節みさをの目あるひとやより來れり 七六—
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「片言もってごくさだむべきものは、それゆうか」などという孔子の推奨すいしょうの辞までが、大袈裟おおげさ尾鰭おひれをつけてあまねく知れわたっていたのである。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
私と彼女は、ひとりずつその穴ぐらみたいな薄暗い部屋の窓のまえに立ちつくして、解くまでごくやを出られない与えられた問題かなんぞのように、朝から晩まで狭い往来を見つめていることが多かった。
丑松は唯出掛けさへすればよかつた。此処から烏帽子ゑぼしだけの麓まで二十町あまり。其間、田沢の峠なぞを越して、寂しい山道を辿らなければならない。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)