“だけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ダケ
語句割合
73.0%
8.6%
7.9%
4.6%
2.0%
ヶ岳1.3%
0.7%
0.7%
0.7%
0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この地には一切営業上の課税が無く、だ家屋税を家主いへぬしより徴収せられるだけである割に家賃はやすい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
また、罵倒した後で、罵倒する権利のあることを、勝平にマザ/\と見せ付けただけに、勝平のいきどおりは、肝に銘じた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
父といふのは今、牧夫をして、烏帽子ゑぼしだけふもとに牛を飼つて、隠者のやうな寂しい生涯しやうがいを送つて居る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
牛の性質をく暗記して居るといふ丈では、所詮しよせんあの烏帽子ゑぼしだけの深い谿谷たにあひに長く住むことは出来ない。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
南股を遡ること一里ばかりにして、左の唐松沢と分れ、右に湯沢を上れば、白馬温泉と改称されただけを経て鑓ヶ岳に達する。
白馬岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
里の二月は紅梅こうばいのほころぶころだが、ここは小太郎山こたろうざんの中腹、西をみても東をながめても、駒城こまぎの峰や白間しらまだけなど
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わらだけなんて、そんなものを呑ませて、萬一間違ひがあつてはと、人の良い卯八がそつと菊次郎に耳打をしたんです」
生垣いけがきの根にはひとむらの茗荷みょうがの力なくのびてる中に、茗荷だけの花が血の気少ない女の笑いに似て咲いてるのもいっそうさびしさをそえる。
紅黄録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
大道芸人のしょうを吹くもの、蛇皮線じゃびせんをひく者、だけを鳴らす者なども集まっている。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
だけ格子かうしんでいゝ加減かげんおほきさにるとぐるりと四はうを一つにまとめてくゝつた花籠はなかごも二つかざされた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
海の彼方かなたは伊勢の国、波の末にかすかにかかる朝熊あさまヶ岳だけ
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
春も二月の末頃、その四明しめいヶ岳だけふもとに近い湖畔の宿場に、三度笠をかぶって小風呂敷を腕頸うでくびに結びつけた商人あきんどていの男が、ふらりと坂本の茶店をさし覗いて、
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なんでだつぺなまあ、おめえそんなにねえで面倒めんだうてやらつせえよ、れがおめえをんなでもなくつてさつせえ、こんなちひせえのだけえてやうあるもんぢやねえな」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
おほかたを人とおもはず我だけくなりにけらしな忘られし君
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
此処から烏帽子ゑぼしだけの麓まで二十町あまり。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
お秀の室の道具は実にこれだけである。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)