トップ
>
岳
>
だけ
ふりがな文庫
“
岳
(
だけ
)” の例文
旧字:
嶽
大天井
(
だいてんじょう
)
ヶ
岳
(
だけ
)
を越えてからは
若干
(
いくら
)
か道は
平易
(
ゆる
)
くなったがやがて槍ヶ岳へかかると共ににわかに一層険しくなり、女子供は行き悩んだが
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
立ちぎきしてわかりました。それはこぶし
岳
(
だけ
)
という山です。その山の北がわの深い森の中に、あの恐ろしい顔の岩があるのです。
奇面城の秘密
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
後
(
うしろ
)
に南支那大陸の
九竜
(
きうりよう
)
半島を控へて居る所は馬関海峡の観があるが、ピンクの
屹立
(
きつりつ
)
して居る光景は島原の
温泉
(
うんぜん
)
が
岳
(
だけ
)
を聯想するのであつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
南股を遡ること一里
許
(
ばか
)
りにして、左の唐松沢と分れ、右に湯沢を上れば、白馬温泉と改称された
岳
(
だけ
)
ノ
湯
(
ゆ
)
を経て鑓ヶ岳に達する。
白馬岳
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
芒
(
すすき
)
や
茅
(
かや
)
の
戦
(
そよ
)
いでいる野路の向うに、
明神
(
みょうじん
)
ヶ
岳
(
だけ
)
とか、
大内山
(
おおうちやま
)
という島原半島の山々が紫色に
霞
(
かす
)
んで、中腹の草原でも焼き払ってるのでしょうか
棚田裁判長の怪死
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
▼ もっと見る
此時からもう二人の間は、お互に警戒し合っている。こんな状態で済む筈はなく、ついに
賤
(
しず
)
ヶ
岳
(
だけ
)
の実力的正面衝突となった。
賤ヶ岳合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
これは奥州南部
兜明神
(
かぶとみょうじん
)
ガ
岳
(
だけ
)
の山奥でいけどりましたる
女夫
(
めおと
)
ぐまでござい。右が雄ぐま、左が雌ぐま。珍しいことには、人のことばをよく聞き分けまする。
右門捕物帖:10 耳のない浪人
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
菊川の
家並
(
やなみ
)
外れから右に入って
小夜
(
さよ
)
の中山を見ず。真直に一里半ばかり北へ上ると、俗に云う
無間山
(
むげんざん
)
こと
倶利
(
くり
)
ヶ
岳
(
だけ
)
の中腹に、
無間山
(
むげんざん
)
、
井遷寺
(
せいせんじ
)
という
梵刹
(
おてら
)
がある。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
今にも、
四明
(
しめい
)
ヶ
岳
(
だけ
)
の
彼方
(
かなた
)
から吉水の一草庵におおいかぶさってくるように険悪な風雲を感じながら、さて
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三二
千晩
(
せんば
)
ヶ
岳
(
だけ
)
は山中に
沼
(
ぬま
)
あり。この谷は物すごく
腥
(
なまぐさ
)
き
臭
(
か
)
のするところにて、この山に入り帰りたる者はまことに
少
(
すく
)
なし。昔何の
隼人
(
はやと
)
という猟師あり。その子孫今もあり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
墨のにじんだ明神
岳
(
だけ
)
のピラミツド
智恵子抄
(新字旧仮名)
/
高村光太郎
(著)
うねうねと曲りくねった野道一杯に
芒
(
すすき
)
や
茅
(
かや
)
が
掩
(
おお
)
い乱れて、葉末の
彼方
(
かなた
)
に島原半島の
明神
(
みょうじん
)
ヶ
岳
(
だけ
)
や
大内山
(
おおうちやま
)
が顔を現していることも、何の変りもありませんでしたが、この辺
棚田裁判長の怪死
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
彼の打明けた話によると、亀山六万石の城主松平龍山公はもう
齢
(
よわい
)
七十に近い老体であって、とうから、京都の
洛外
(
らくがい
)
、
四明
(
しめい
)
ヶ
岳
(
だけ
)
の山荘に風月を友として隠居しておられる。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
四明
(
しめい
)
ヶ
岳
(
だけ
)
の壁にはまだ残雪の
襞
(
ひだ
)
が白く描かれているが、この辺りではもう寒いというには足らない春のことである、その証拠にはあちらこちらの沢や谷で
鶯
(
うぐいす
)
の
啼声
(
なきごえ
)
がしぬいている。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
陽がのぼるほどに、谷々や、峰で、
小禽
(
ことり
)
の
音
(
ね
)
が高くなった。中堂の東塔院から南へ下りて、幾つかの谷道をめぐって、
四明
(
しめい
)
ヶ
岳
(
だけ
)
の南の峰を仰いでゆくと、そこが、
南嶺
(
なんれい
)
の無動寺である。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
里の二月は
紅梅
(
こうばい
)
のほころぶころだが、ここは
小太郎山
(
こたろうざん
)
の中腹、西をみても東をながめても、
駒城
(
こまぎ
)
の峰や
白間
(
しらま
)
ヶ
岳
(
だけ
)
など、
白皚々
(
はくがいがい
)
たる
袖
(
そで
)
をつらねているいちめんの銀世界で、およそ雪でないものは
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
山城国
(
やましろのくに
)
、
四明
(
しめい
)
ヶ
岳
(
だけ
)
」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
岳
常用漢字
中学
部首:⼭
8画
“岳”を含む語句
御岳
岳樺
岳父
大岳
峻岳
高岳
山岳
御岳山
甲武信岳
ヶ岳
富岳
燧岳
乗鞍岳
御岳詣
熊岳城
徐六岳
大岳山
岳州
鉄岳
福慈岳
...