“四明”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しめい80.0%
しみょう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふたりの下僕しもべと、ひとりの童子をつれ、四人づれで今、四明しめいだけの谷道から上って来たのであるが、ふと光秀のすがたを見かけると
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
眼に、比叡ひえい四明しめい大紅蓮だいぐれんを見、耳に当夜の惨状を聞かされていた京洛きょうらくの人々は、信長が兵をひいて下山して来ると聞くと
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、その大兵力に、自信をとりもどしたほどであり、四明しみょうみね、大岳、西坂本、ひがし坂本、要路要路、目に入るかぎりはすべて自陣の旗だった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四明しみょうたけ樹氷じゅひょう、湖水をぐ北風。叡山東坂本の行宮あんぐうは、寒烈、そんな一語ではつくせない。言語に絶する寒さだった。また敗報に次ぐ敗報のうえに
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)