“井遷寺”の読み方と例文
読み方割合
せいせんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菊川の家並やなみ外れから右に入って小夜さよの中山を見ず。真直に一里半ばかり北へ上ると、俗に云う無間山むげんざんこと倶利くりだけの中腹に、無間山むげんざん井遷寺せいせんじという梵刹おてらがある。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
……大工上りの袁許坊主おげぼうず……井遷寺せいせんじのカラクリ本堂……思いもかけぬ大金儲けのいとぐち……生命いのちがけの大冒険……といったような問題を、心の中でくり返しくり返し考えながら……。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)