“井然”の読み方と例文
読み方割合
せいぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この結論に達するまでの理路は極めて井然せいぜんとしていたが、ツマリ泥水稼業どろみずかぎょうのものが素人しろうとよりは勝っているというが結論であるから
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
堀割に沿うて造られた街衢がいく井然せいぜんたることは、松江へはいるとともにまず自分を驚かしたものの一つである。
松江印象記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
共同墓地と名にはいうが、その地面には井然せいぜんたる区画があって、毎区に所有主がある。それが墓の檀家である。そして現在の檀家のうちには池田という家はない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)