“せいぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生前23.7%
井然22.0%
凄然22.0%
整然13.6%
悽然8.5%
西漸5.1%
姓前1.7%
性善1.7%
正然1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただその生前せいぜん一枚のハガキが、その遺族の許に送られていたが、それによると、あの大将と最近大発見をしたから、やがて大金持になって
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
堀割に沿うて造られた街衢がいく井然せいぜんたることは、松江へはいるとともにまず自分を驚かしたものの一つである。
松江印象記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
つまり、ただモラルがない、ただ突き放す、ということだけで簡単にこの凄然せいぜんたる静かな美しさが生れるものではないでしょう。
文学のふるさと (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
あまり整然せいぜんと飾りたててはありませんが、その美しさは、いつまで見ていてもあきることはありませんでした。
先生がひどく悽然せいぜんとした様子をしていらっしゃるのを見たため、先生を慰めるつもりで心にもないうそをついたのである。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
前述の如くアレキサンダー法王の分割により西班牙人は西方を我が領土として進んだがために米国に渡り、その後なお西漸せいぜんして太平洋を横切って比律賓群島に達した。
東西相触れて (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
それよりも、吾人ごじんかならつね姓前せいぜん名後めいご徹底的てつていてき勵行れいかうし、世界せかい日本にほん國風こくふう了解れうかいさせたならば各國かくこくひと日本にほん慣例くわんれい尊重そんちようしてこれにしたがふに相違さうゐない。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
そして、もしも人間が性善せいぜんなるものならば、博雄をしかったり、責めたりすることなく、伸びるがままに伸びしめたいものだと思った。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
昔はもっと広大ひろかったのであろうと思わせたのは、藤木氏一門のどれも美事な見上げるような墓石が、両側に五十余基も正然せいぜんと、間隔あいだをもって立ちならんでいたのでもわかる。