“正然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいぜん50.0%
ちやんと50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔はもっと広大ひろかったのであろうと思わせたのは、藤木氏一門のどれも美事な見上げるような墓石が、両側に五十余基も正然せいぜんと、間隔あいだをもって立ちならんでいたのでもわかる。
火鉢の灰かきならし炭火体よくけ、芋籠より小巾こぎれとり出し、銀ほど光れる長五徳を磨きおとしを拭き銅壺の蓋まで奇麗にして、さて南部霰地なんぶあられの大鉄瓶を正然ちやんとかけし後
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)