“広大”のいろいろな読み方と例文
旧字:廣大
読み方割合
こうだい50.0%
くわうだい25.0%
ひろ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、路傍ろぼうの稲田のれたにうれしさを覚え、朝の陽にきらめく五穀の露をながめては天地の恩の広大こうだいに打たれ、心がいっぱいになるのだった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すみ先生せんせいよろしく、と挨拶あいさつして、ひとり煢然けいぜんとしてたふげくだ後態うしろつきの、みづうみ広大くわうだい山毛欅ぶなたかし、遠見とほみ魯智深ろちしんたのが、かついくさやぶれて、よろひて、雑兵ざうひやうまぎれてちて宗任むねたふのあはれがあつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
昔はもっと広大ひろかったのであろうと思わせたのは、藤木氏一門のどれも美事な見上げるような墓石が、両側に五十余基も正然せいぜんと、間隔あいだをもって立ちならんでいたのでもわかる。